無題

一口大に切った西瓜と水ようかんを土産に、病室へ行った。
いつも病室の扉は開いているのに、今日は閉じていた。ノックして入ると、父が母の背中をさすっていた。
肩のあたりが痛いらしい。ベッドの横の椅子に座ったが、母の表情はかなり辛い様子で、私が来たことに、すぐに気づかないようだった。
今日は嫁も一緒に来ていて、嫁が挨拶すると、母は嫁の声に気づいて、「来てくれたのね。ありがとう。」と声を掛けてくれた。
今週から在宅介護に切り替えるので、ベッドの横に携帯用の点滴セットが置いてあった。父が看護師から点滴の方法をレクチャーしてもらっている。父は手順を確認するように、私にそれを説明してくれた。
点滴の1分あたりの投与量と、点滴パックの総量を計算すると、1パックで15時間くらいかかる。これを途中で止めていいのか確認するのを忘れたと言い、父は青いメモ用紙に細かく確認事項を書き留めていた。
自宅で使用する薬の処方箋を見ると、15種ほどの薬が書かれてた。読んでみると、主に使用する薬は4種類ほどで、それ以外は、薬の副作用を抑制するため薬と、副作用を防止する薬で起こる副作用を抑制する薬。見るだけでうんざりする。
今日は調子が悪いようで、ほとんど会話できない。持ってきた西瓜も食べられる状態ではなかった。
持って帰る荷物があったら運ぶと言い、荷物を受け取り実家に行った。

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